プロレスレビューログ

プロレスを見て思いの丈を綴るブログ。

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WWE Money In The Bank 2021レビュー レインズvsエッジ他

WWE Money In The Bank 2021 2021/7/18
https://watch.wwe.com/episode/Money-in-the-Bank-2021-166817


WWE Title Match
ボビー・ラシュリーvsコフィ・キングストン

ラシュリーのパワーとコフィのハイ・フライ。スタイル・クラッシュが
どのように表現されるか楽しみにしていたのですが…。
コフィが速攻を狙った以外はラシュリーがひたすらドミネイト、ハート・ロックで
ストレート決着というちょっと長めのスカッシュ・マッチでしたね。
ラシュリーの強さをアピールする、又は有観客一発目のPPVで観客の記憶に刻み込むための
措置なのかもしれませんが、だとしたらRAWでウッズとHIAC戦を行ってまでやることではありません。

2.5


WWE RAW Women's Title Match
リア・リプリーvsシャーロット・フレアー

前回PPVの結末を受けての再戦。遺恨十分ということで激しく火花を散らし合います。
攻防ではない感情の部分でベースラインを引き、その上で男子顔負けの攻防量で
勝負するというこの二人にしかできない試合です。シャーロット、リア共に身体能力が高く
恵まれた体躯を持つ天性のスターなので通じ合う点が多いのでしょう。
リアはNXT時代と比べて技が増えましたが全く付け焼き刃にならず見事に使いこなしている。
本当の意味でエネルギッシュでパワフルな新時代の旗手と呼べる存在になってきました。
そのリアに対しがっぷり四つで組み合い、奥の手のフィギュア・エイトまで出して勝ち切った
シャーロットもまた見事と言うしかない。メインイベントでもPPV名とも全く関係ありませんが
そんなことは一切関係なく素晴らしいモーメントでした。

4.0


Money In The Bank Ladder Match
キング・ナカムラvsジョン・モリソンvsケビン・オーエンズvsセス・ロリンズvsドリュー・マッキンタイアvsリコシェvsビッグEvsリドル

8人も居ると管理プロレスとはいえ中々平等にチャンスを与えるのは難しいもの。
ただ今回は全員にある程度持ち場があり、飛び抜けて活躍したレスラーが居ませんでした。
大本命のマッキンはマハルとの抗争の為途中でフェード・アウト。そういう訳で
場を回していったのはロリンズになりました。モリソンと共闘したり、ここぞでの
パフォーマンス、嗅覚という点では一日の長がありましたね。そのモリソンもパルクールの
フリーランニングを活かして見せ場を作っていましたね。オーエンズ、リコシェ、リドルは
それぞれ光が当たる1スポットを着実に遂行しており好印象。中邑はラダーでの腕ひしぎなど
ありましたがいかんせんファイトスタイルが特殊形式と相性が悪いので思ったより印象を残せず。
残る勝者のビッグEはマッキンが途中退場したことの割を少し食ってしまったか。
パワー対決は良い感じでしたからね。とはいえまとまってはおり、別にメインでも
全然おかしくはない内容ではある。

3.5


WWE Universal Title Match
ロマン・レインズvsエッジ

レッスルマニアでの歴史的な試合を経ての正真正銘初の一騎打ち。
レインズが体得したクラシカル且つ、カリスマティックな試合運びは有観客と
相性悪いかと思いましたがそんなことはありませんね。むしろ観客が居ることで
レインズの神性が高まっているようにすら感じられる。サンダードームの時には
あまりにもアメプロ的要素を排除していましたが、流石に今回はバリケード破壊、
レフェリー気絶と観客を飽きさせず試合に見てもらおうという工夫が為されています。
そしてエッジのコンディションも保たれている。晩年のショーン・マイケルズを
見ているかのような疲労感の表現、そしてHBKにはない老いて尚持ち続ける攻撃性の高さ。
これが素晴らしかった。ロリンズが2回も介入してきたのは若干クエスチョンな
部分もありますが、それは今後のスマックダウンで、ということなのでしょう。
ともかく30分の満腹なメインイベント。さらには"あの男"の復活という
デザートまでついてくるのだからこんな満漢全席頂いちゃっていいの?という感じですね。

4.5