プロレスレビューログ

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Limitless Undeniableレビュー アンソニー・グリーン帰還!Limitless王座戦他

Limitless Undeniable 2021/7/31
Limitless Wrestling - IndependentWrestling.tv


Singles Match
JDドレイクvsケビン・ブラックウッド

ブラックウッドはヘタレと攻めのバランス配分が適切ですね。
元々トミー・エンドのフォロワーとしてこの業界に現れてきた彼だけのことはあって
攻めの苛烈さ、厳しさではインディ屈指のものがあります。
とはいえこの試合のテーマが「AEWにも出ている人気者のJDが
ヒール王者の相棒に苦戦しつつも勝利をもぎ取る」というものなので
思ったよりは試合として膨らんでいかない。とはいえ安直な形で売れ線の攻防に手を出さず
あくまでドレイクvsブラックウッドであろうとしたことは評価できる。
オープニングなので充分すぎるほどの内容と言っていいでしょう。

3.0


Singles Match
JTダンvsリー・モリアーティ

しばらくインディでのステージが下がっていたJTダンですが
力が落ちていたわけでは決してないので、今波に乗っているモリアーティと
自在なレスリングを披露。形にはまっている部分とそうでない部分の使い分けが上手いですね。
この辺は間近でクリス・ヒーローを見てきた人間がなせる業だなと感じさせずにはいられません。
モリアーティも始動から最短距離で腕攻めに移行できるそのテクニックと
スピードは流石だなと感じさせずにはいられない。とはいえ展開の色分けが
若干曖昧になっている部分は否めない。裏を返せば意図的に焦点をぼやけさせているともとれる。
その中でJTがカウンターのローリング・エルボー一閃でフォール勝ちというフィニッシュ。
JTがエルボーをフィニッシュにしている事を事前に理解している人間とそうでない人間では
唐突感が違ってくるフィニッシュだと思いますね。悪くはないが、余白は感じさせる内容。

3.0


Limitless Wrestling World Title Match
ダニエル・ガルシアvsアンソニー・グリーン

試合と同時にレフェリーがブラックウッドを退場させ、真っ向勝負に。
ガルシアの支配力が抜きんでていますね。今のガルシアは月並みですが「絶好調」。
ガルシアを見るためだけに興行チケットを買う、という事実が成立してしまう、
それ程までに彼の感覚が研ぎ澄まされている。グリーンも悪くない働きですが
ガルシアの前だと相手が悪すぎる。というより彼の場合、コテコテのベビーフェイスvsヒールの
関係性に持ち込んだほうが良かったかもしれませんね。リアリスティックな攻めを見せるガルシアとは
相性があまりよくありません。終盤はレフェリー気絶からブラックウッド登場でノーコンテストという酷い結末。
これで評価を落として、メインとしてはギリギリ合格レベルの内容に。

3.0