プロレスレビューログ

プロレスを見て思いの丈を綴るブログ。

MENU

WWE Hell In A Cell 2021レビュー ラシュリーvsマッキンタイア他

WWE Hell In A Cell 2021 2021/6/20


WWEスマックダウン女子王座ヘル・イン・ア・セル・マッチ
ビアンカ・ベレアvsベイリー

スニーキーなベイリーの攻めとパワフルなビアンカのムーブが調和。
ベイリーはこの世の全てが敵かのようなヒール・アピールが見事ですね。
ビアンカもケージ狭しと動き回り、攻めだけではなく受けでも魅せるという姿勢が感じられます。
また、ここ数年続く女性HIACの流れに沿ってイノベイティブなケージ・スポットも挿入されており充実の内容。
最後がやや軽めかなと思いましたがオープニングとしては充分な出来といっていいでしょう。

3.5


シングル・マッチ
セザーロvsセス・ロリンズ

抗争中という事でセザーロの入場時をセスが襲撃という形をとりテンポ・アップ。
早い展開ながらもセスがセザーロの目を執拗に狙ったりと遺恨がベース・ラインにあることを明示します。
攻防はWMで織り込み済みなので、後は感情表現だけでしたが問題なくこなせています。
フィニッシュ含め抗争継続させるならこれしかない、という点をピンポイントでついてきており好印象。
あとは決着戦がどういう形で描かれるかが焦点ですね。ありきたりだが三本勝負あたりでいいかもしれない。

3.5


シングル・マッチ
ケビン・オーエンズvsサミ・ゼイン

明らかにPPVの箸休め的なポジションに置かれているこのカードですが、
当人達にそんな気はさらさらなく鬼気迫る攻撃の打ち合い。サミが口から
予期せぬ出血をするほどの迫力でしたね。攻防もジャスト・フィットはしていないものの、
このカードならではのライバリティは随所に感じさせてくれる内容。

3.5


WWE王座ヘル・イン・ア・セル・マッチ
ボビー・ラシュリーvsドリュー・マッキンタイア

初手でラシュリーが凶器攻撃を狙った際には一抹の不安がよぎりましたがお互いにタフ・マンなので
愚直に鉄階段や椅子、竹刀を使っていくある種HIACの王道的展開を演じていきます。
エネルギッシュな技の打ち合いは勿論、MVPの介入やレフェリー気絶といったコテコテの要素もしっかりと入れており
無駄のない構成が光ります。とはいえHIACのスケール感という点では意外とオープニングのほうがあったかもしれませんね。
細部を見ていくとマッキンの表情が素晴らしい。王座を経験したことでの深みのある表情で
ラシュリーを追い込んでいく様は見事でした。また、前半で設置した凶器を後半で回収するという無駄のなさも
褒めるべきでしょう。欲を言えば、少し行儀が良すぎる気もしますがね。ともあれ二人ともメインイベンターとしての
役割をきっちりと果たしました。

4.0