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Impact Wrestling Emergence 2021レビュー X級の神髄!ジョシュvsジェイク他

Impact Wrestling Emergence 2021 2021/8/16[放送日は8/20]
▷ Impact Plus: Emergence - Official PPV Replay - FITE



Impact World Title #1 Contendership Four Way Match
クリス・セイビンvsサミ・キャラハンvsムースvsエース・オースチン

4ウェイということで順番に攻防を回していく形。そこに理はあまり感じませんが
攻防の精度は高く、鋭い。またムースを4人の中で強キャラに位置付け、
分かりやすい展開を作っていったのも無難な策でしょう。事実その役割に準じて
ムースはパワフルな技を見せつけ試合に一番貢献していた。そのムースからフォールを取るということで
サミのチェアショット+エースの丸め込みという格の面でのアフターケアが
出来ていたことはいい判断だと思います。ただこの4人ならもっと高みを目指せたのでは、と思ってしまう。
かなり期待していたが、ミッド・カードということでそれなりの内容に収まった結果に。

3.0


Impact X-Division Title Match
ジョシュ・アレキサンダーvsジェイク・サムシング

ジョシュにとってサムシングは数少ない自分より体格に勝る相手。
中々主導権を握らせてもらえず、得意のクロスボディもキャッチされデスバレー・ドライバー。
このようにサムシングが攻勢に出る中で求められるジョシュの「弱さ」。
これまで強さの権化であったジョシュがここで見せる弱さの表現力。
かつて首の怪我により一度は引退を余儀なくされたジョシュだからこそできる絶妙な表現。
反撃のジャーマン連発は令和のカート・アングルが如し不屈の精神で、今年のジョシュは
本当にMVP級の試合を見せているなと再認識。もちろんサムシングも状況に応じて最善手のムーブを見せ、
巨漢レスラーにありがちな不器用さというものを一切感じさせなかった。Xディヴィジョン王座の
自由度を体現する二人による大死闘でしたね。実はこのカードは7月にAAWで組まれていたのですが、
その試合を完全にブラッシュ・アップさせTV用に組み替えてきた辺り唸るばかりです。恐らくサムシングの
キャリア・ベストでしょう。

4.0


Impact World Title Match
クリスチャン・ケイジvsブライアン・マイヤーズ

クリスチャンがImpactに帰ってきたというだけで感慨深いのに王者としての凱旋。
観客も大歓声で迎え入れます。ただ試合のほうは思ったよりスイングせず。
というかこれはハナから見えていましたね。いくらマイヤーズが自分の団体で
後進の指導に当たっている優秀なメンターだとはいっても選手としてここ数年は光を浴びていない現状。
また試合もTVプロレスの延長線上にあり、意図的に膨らませていないようにも見受けられますね。
そもそもこのカードが組まれた時点で意味を理解しろということなのでしょう。
一応終盤はマイヤーズが関係性の深い「あの人」のフィニッシャーであるスピアーを出したりと苦心した結果
相応の盛り上がりは得られたので、まぁいいんじゃないですかという感じ。

3.0