プロレスレビューログ

プロレスを見て思いの丈を綴るブログ。

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ROH Best In The World 2021レビュー ルーシュvsバンディード他

ROH Best In The World 2021 2021/7/11


Last Man Standing Match
サイラス・ヤングvsジョシュ・ウッズ

TVマッチで好勝負を見せた両者。再戦はラストマン戦で行われることに。
入場中のサイラスをジョシュが襲撃して試合開始です。そのまま会場を広く使う乱戦。
それは良いのですが、椅子や梯子、机といった凶器が大量に使われます。
ラストマン戦だから当然かもしれませんが、私の中でこの選択肢はなかったので
悪い意味で予想を裏切られてしまいました。二人のパフォーマンスは良好だがそもそも二人共
こういうハードコアの領域で闘っている選手ではないので、いくらやっていることがハードであっても
やはり物足りなさは否めない。また、キャノンボールをキャッチして梯子にパワーボムなどといった
頭が先に来て身体が追い付いていないようなムーブも散見される。いい試合だが予想と違う料理が
出てきてしまった感。

3.0


ROH World Television Title Match
トニー・デッペンvsドラゴン・リー

完全にドラゴン・リーの試合ですね。彼が得意とするファストペースな試合。
デッペンもオールラウンダーなのでキャノンボール・デストロイヤーなど過激な技を出していく。
気持ちの張り合い、張り手の応酬。まさに仮想高橋ヒロムといってもいいかもしれません。
ただ注文を付けるのならばデッペンはヒロムではなくトニー・デッペンという自己があるレスラーです。
その相手にいつも通りのハードな技の打ち合いだけで勝利を手中に収めようとするとは中々虫のいい話。
要するにリーも少しはスタイル・チェンジを考えたらどうですか、というプロレスファンのぼやきですよ。
選手生命は勿論の事、このスタイル一本槍だといずれ飽きられるでしょう。

3.0


ROH World Title Match
ルーシュvsバンディード

試合開始と同時にルーシュが制御不能ぶりを見せつけます。身も蓋もないことを言えば
いつもと同じことをしているだけですが、この日は有観客なのでより悪辣ぶりが際立ちますね。
バンディードもぐったりした受けからトルニージョで反撃するなどしっかり技セットを考えてきています。
お互いメキシカンらしく息のあった攻防を展開。両者のテーブルスポットを挟みつつ終盤へ。
マスク剥ぎからのクイック、というルーシュを負けさせるならこれ以上ない方法論でしたね。
バンディードが新王者になるための覚悟を見せ、ルーシュが陥落劇でついに真価を発揮した内容。
しかしLFIの暴行で視聴後感は悪いですね。そこはTV放送でストーリーを展開していきますよ、
ということなのでしょうがハッピーエンドでもいい気がしますけどね。そんな部分まで新日に媚びなくてもいいよ、
と思ってしまいます。

4.0