プロレスレビューログ

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諏訪魔vsゼウス(全日本 2020/10/17)

諏訪魔vsゼウス(全日本 2020/10/17)

序盤はどういう形で試合に没入していくか不明瞭でしたが、ゼウスが場外で諏訪魔の腕をコーナーポストにぶつけると
方向性が固まってきましたね。ゼウスはキーロックを基調とした従来のパワーファイターという枠組みに囚われない働き。
それはただ練習しているな、という以上にゼウスのパーソナルな部分に響く、非常に奥ゆかしいスタイルです。
ある意味では一皮むけたといってもいい。そのゼウスの丹念な腕攻めに対し諏訪魔は齢40を超え、強さだけではない
脆さを垣間見せる闘いぶりにシフト。ゼウス頑張れ、と観客が心の中で声援を飛ばす中で理想的な形です。
終盤はチャンピオン・カーニバルからフィニッシャーに位置付けてきたフェイスロックを頂点に置いた攻め。
CC決勝よりも上手く試合の中に織り込めており感心しました。総じて全日本らしいワン・フォー・オールな試合となっていますね。
全体像という点でこの試合は優れている。

4.0