プロレスレビューログ

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竹下幸之介vsクリス・ブルックス(DDT 2019/7/21)

竹下幸之介vsクリス・ブルックス(DDT 2019/7/21)

DDT論、DDTらしさというのがストーリーとしてある中でまずはレスリング。
お互い一定以上のスキルは持っているのでしっかりと展開付けをしていきます。そこから
クリスのラフファイトで竹下の膝攻めへと移行していく。ややレスラーとしての技量は発揮されていないが、
ボルテージとしては右肩上がりですね。ブルックスはDDT参戦を経てシングルプレイヤーとしての色の薄さを
凶器使用という点で代用しているが、ベストではなくベターな選択に映る。南側観客席でのエースクラッシャー、
レフェリー気絶からの収納ボックスへのセントーンというのは印象的なシーンとしてこの試合の中でも
語られるポイントでしょう。ただ本人が咀嚼できているかというと疑問に感じてしまいましたね。一方の竹下は
膝攻めを食らう中でコーナー上のクリスをトップロープを揺らして動きを止めたりといったレスリング力学の
スパイスの効かせ方が実にうまい。思わず観衆もスルーしそうになるほど馴染んでいて、経験というのは人を形作るのだなと実感。
総じてKO-D戦というよりはEXTREME戦っぽさはありましたが、クリスの来日集大成と考えた場合上出来な内容でもある。

3.5